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ヒト・コトを知る

引っ張るより、支える。メンバーの強みを後押しするマネジメントで、信頼されるチームをつくる

Yurika.N
データエンジニアリング本部
データエンジニア2部3G
グループリーダー

略歴

入社後2年でグループリーダーに就任し、現在はプロジェクトにおけるETL(※1)チームのリーダーとしても手腕を発揮するYurika.Nさん。クライアントと向き合いながら、データ活用に深く携われる環境を求めてDATUM STUDIOに入社されました。頼れる存在として一目置かれているYurika.Nさんに、グループリーダーとチームリーダーとして求められる役割の違いや、仕事の面白さについて伺いました。

※1 Extract(抽出)、Transform(変換・加工)、Load(格納)の頭文字をとったもので、企業内でサイロ化したデータを収集・加工し、分析や利活用できる形で蓄積するデータ処理の工程。

これまでのキャリア

データエンジニアとしての歩みと、DATUM STUDIOを選んだ理由

Yurika.Nさんのこれまでのキャリアについてお聞かせください。

新卒で入社したSIerに7年間勤務していました。最初の3年半は、自動車部品メーカーの基幹システムにおけるリプレイス案件に携わり、基本設計から一通りの開発工程を経験しました。その過程で、期せずしてリーダーのような役割を担うことになり、メンバーの業務の進捗管理とサポート業務を経験する機会が増えました。

後半の3年半は、IoTデータを収集するプラットフォームの構築案件に移りました。基幹システムとは異なる領域で、クラウド技術や大規模データの世界に触れたことで、自分の中の景色が一変したような感覚を覚えました。クラウドの知識や大規模データを扱う基礎とノウハウは、このプロジェクトで学ぶことができました。

7年間のご経験を経て、転職を決意されたきっかけは何だったのでしょうか?

大きく二つあります。一つ目は、データ活用への意欲が高まったことです。IoTプラットフォームの構築では、データ蓄積までは整えることができますが、「そのデータをどうやって活用すべきか」を明確にできない課題がありました。そういった経験から、より深くデータ活用に踏み込んだチャレンジがしたいという思いが強くなりました。

二つ目は、組織へのコミットメントを高めたいと感じたことです。前職は常駐先で働くスタイルで、お客さまからのサポートも手厚く、働きやすい環境でした。しかし、自社の一員としての意識はどうしても希薄になっていました。常駐先の社員の方が会社に誇りを持って働かれている姿を見て、私自身も「自分の頑張りが自社の成長に貢献していることを実感できる環境」で力を発揮したいと思うようになりました。

転職活動中、DATUM STUDIOにどのような魅力を感じましたか?

「データを扱うスキルを生かしながら、クライアントと直接やり取りできる環境」に魅力を感じました。DATUM STUDIOでは、要件定義から実装、その先の運用まで一気通貫で関わることができ、さらに自分の頑張り次第で業務の幅を広げられる、フラットで挑戦しやすい組織である点にも惹かれました。

面接では、私の経歴や考え方を丁寧に聞いてくださり、終始リラックスして話すことができました。

こうした温かい雰囲気や、メンバーのチャレンジを歓迎する社風に触れ、「ここなら自分らしく成長できそうだ」と感じました。ありがたいことに選考もスムーズに進み、無事入社することができました。

メンバーサポート

「引っ張る」より「サポートする」。チームリーダーとしての信念

入社されてからはどのような業務を担当されてきましたか?

入社後は一貫してETL、つまりデータを加工・処理する工程を中心に担当しています。前職でもパイプライン構築の経験があったため、比較的近い領域のプロジェクトにアサインしていただけたのだと思います。

最初は小規模な案件にメンバーとして参加し、構築が一通り完了した段階で前任者からプロジェクトマネージャーを引き継ぎました。

その後、化学メーカー様のデータ基盤構築という大規模プロジェクトに携わる中で、初めてETLチームのリーダーを任されました。

現在も別のプロジェクトでETLチームのリーダーを務めていらっしゃると伺いました。リーダーとしてのミッションは何でしょうか?

既存のExcelやWebアプリ上の情報をBI(ビジネスインテリジェンス)ツールへ移行するためのデータ基盤構築に携わっており、その中でETLチームのリーダーを務めています。

チームリーダーとしてのミッションは、プロジェクトを確実にゴールに導くことが大前提としてありますが、それ以上に「プロジェクトメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えること」が重要だと考えています。

DATUM STUDIOには優秀で自走力の高いメンバーが多いため、私は先頭に立って引っ張るというよりも、メンバー一人ひとりが動きやすいように後方から支える役割に徹することを意識しています。

現在はリモートワークが基本とのことですが、メンバーをサポートする上で工夫していることはありますか?

リモートワークの環境では、一人で悩みを抱え込んでしまうことが何よりも怖いと思っています。そこで日頃から「いつでも相談してね」と声をかけるようにしたり、打ち合わせがてら「最近どう?」と雑談を交えながらメンバーの状況をさりげなく確認するようにしています。

また、オンライン上にミーティングルームを常設し、「困ったことがあれば、ここに来てね」と共有しています。

大事にしているのは、構えずに話しかけられる雰囲気づくりで、気軽に相談できる環境を保つことで、リモートでもチームのつながりを感じてもらえるよう意識しています。

メンバーのパフォーマンスを引き出すために、働く環境作り以外で工夫されていることは?

プロジェクトに参加するメンバーのスキルセットは必ずしも均一ではないため、プロジェクトの初期段階では「モブプログラミング(※2)」のように全員で集まり、進め方や考え方を共有する場を設けることがあります。スキルが追いつくまでスケジュールに少し余裕を持たせるなど、状況に応じて柔軟に調整しています。

また、チーム内のつながりを意識し、技術的な相談があった際には「その分野であれば〇〇さんが詳しいよ」といった声かけを行いながら、メンバー同士の助け合いを促す「橋渡し」の役割も意識しています。

※2 複数人で一つの画面を見ながらプログラミングを行う手法

プロジェクトの進め方

チームを支えるコミュニケーション術と、プロジェクトの進め方

リーダーとして、クライアントとのコミュニケーションで意識していることはありますか?

意識しているのは「お客さまが本当に実現したいことは何か」を考えることです。お客さま自身も、「本当に解決したい課題」を明確化できていないケースがあります。クライアントの真意を引き出せるよう、コミュニケーション面でも心がけています。

クライアントも明確化できていないニーズを引き出すのは難しそうですが、何かコツはありますか?

私は「絵を描くこと」を大切にしています。具体的なイメージがないままでは、どうしても話が抽象的になってしまうからです。

自分なりのイメージを図や絵にしてお見せすると、お客さまもイメージしやすくなり、「ここは違う」「もっとこうしたい」といった具体的なご意見をいただくことができます。

この考え方は、メンバーとのコミュニケーションでも同じです。認識のズレが一番のボトルネックになるため、細部まで丁寧にイメージを共有することを意識しています。まずスタート地点での認識を揃えることで、プロジェクトの成功率は格段に上がると感じています。

グループリーダーとしての新たな挑戦と、DATUM STUDIOの魅力

Yurika.Nさんはチームリーダーと同時にグループリーダーも兼務されています。二つの役割の違いは何でしょうか?

チームリーダーが「プロジェクト」に特化したリーダーであるのに対し、グループリーダーは「組織」のリーダーです。チームリーダーはプロジェクトをゴールに導く役割を担いますが、グループリーダーはグループのメンバーのキャリア支援や育成といった組織運営を主に担います。

グループリーダーとしては具体的にどのような取り組みをされていますか?

グループリーダーとして、メンバーとは定期的に1on1を行い、近況を丁寧にヒアリングしています。メンバー全員と同じプロジェクトに従事しているわけではないので、これから取得したい資格やキャリアの方向性などが話題の中心です。

プロジェクトに関する相談を受けることもありますが、私自身がそのプロジェクトの当事者ではない場合も多いので、そういった際は客観的な視点をもって話を聞けるのがグループリーダーに求められる要素の一つだと捉えています。

組織の雰囲気

技術力と多様性を尊重し合う、“人”が魅力のDATUM STUDIO

DATUM STUDIOで働く面白さは、どんなところにあると感じていますか?

まず転職のきっかけであった「データ利活用」に深く携われていること自体が、とても面白いと感じています。プロジェクトごとに扱うデータやクライアントが抱えられている課題が異なるため、毎回新しい発見があり、私たちのサービスを最適化していくプロセスに面白さを感じます。

また、会社への帰属意識も強くなりました。今では「うちの会社、面白いよ」と誰かに勧めたくなるほどです。仕事内容のやりがいはもちろんですが、DATUM STUDIOの最大の魅力はなんといっても「人」にあると思います。技術力の高いメンバーが多いことはもちろん、さまざまな個性を持ったメンバーが尊重し合いながら働いています。多様性にあふれた環境がDATUM STUDIOらしさだと思います。

Yurika.Nさんから見て、どのような人がDATUM STUDIOで活躍できると思いますか?

現在活躍しているメンバーに共通しているのは「主体的であること」です。自ら考えて動ける方、分からないことがあれば周りに積極的に聞ける方。たとえ難題に直面することがあっても受け身ではなく、楽しみながら一緒に走り抜いてくださる方であれば、存分に力を発揮できる環境だと思います。

DATUM STUDIO
IN FUTURE