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世界が認めた技術者が語る、データエンジニアの魅力
データエンジニアの魅力

「面白くてやめられない」。DXを支えるデータエンジニアの醍醐味
データエンジニアという職業は年々注目度が高まっていますが、そもそもどういった存在なのでしょうか。
データエンジニアは近年登場した、DXの進化を支える重要な役割を担う存在です。社会や組織においてDXを推進し、成功させるためには、業務システムや基幹システムから取得したデータを活用しやすい形に整えるエンジニアリング作業が欠かせません。これまでは、こうした作業をデータサイエンティストが兼務していましたが、DXの加速に伴いデータ処理の高度化が求められるようになったことで、エンジニアリングに特化したデータエンジニアという職種が誕生しました。
こうした背景のもと、データエンジニアがデータ整備や分析基盤の構築を担うようになった結果、システムのセキュリティ水準が向上し、ビッグデータの高速かつ、低コストで処理することが可能になりました。現在多くの企業がこうした技術基盤を活用し、DXの成果を着実に上げ始めています。
DATUM STUDIOはこのような時代の変化と流れを捉え、日本国内でもいち早くデータエンジニアリングに着手し、先進的な取り組みを続けてきました。
事業会社においては、社内に1~2名程度のデータエンジニアを配置するケースが多い中、当社ではグループ会社のちゅらデータと合わせて約100名規模のデータエンジニアが在籍しており、データ基盤の構築やデータパイプラインの設計・運用を行っています。
データエンジニアリングのプロ集団が多様なプロジェクトで培った知見を随時共有し、組織全体の技術力を継続的に高める姿勢と実績こそが、当社の競争力の源泉となっています。
菱沼さんは「DATA LEADERS TO WATCH」の日本唯一の受賞者(2023年2月の受賞当時)であるなど、世界で注目されるデータリーダーとしてご活躍されていますが、貴社での役割や業務内容について教えてください。
私は執行役員として全社の技術戦略を指揮する立場にありますが、実際はプロジェクトマネージャーとして、クライアントと対話しながらコンサルティングを行ったり、現場でコードを書いたりと、データ基盤の構築にも深く携わっています。また、複数のチームにレビュアーとして参画して品質チェックを担うほか、日々の活動から得られる最新の技術知見を社内外に発信する役割も担っています。
もともと私はWeb業界やゲーム業界でエンジニアとして従事しており、一つのプロジェクトを完遂すると次のプロジェクトへ移るというスタイルでキャリアを重ねてきました。当社グループには、私が信頼しているエンジニアから誘いを受けて2019年にジョインしました。
挑戦の場を求めて働く環境を変えてきた私が、約6年もの間DATUM STUDIOとちゅらデータに腰を据えている理由をひと言で表すなら、「面白くてやめられないから」に尽きます。当社は「業界のエッジ(先端)を走り続けること」をポリシーに掲げており、それを支えるエンジニアたちは常に技術力のアップデートを求められます。
例えば、新しい技術が発表されるとすぐにチームで試し、採用の可否を検討します。採用が決まれば、当然ながら新たに発生する課題解決に向き合うことになります。このような変化が日常的に発生しているので、全く退屈する暇がなく、やめる理由が見当たらないのです。こうしたエキサイティングな環境こそが自分にフィットしていたのだと気づかせてもらいました。
当社入社後は、主に自然言語処理を活用したデータ分析や、機械学習・ディープラーニングを用いた意思決定支援の仕組みづくりなどに取り組んできました。最近では、ChatGPTの進化やAIエージェントの登場によって技術が大きく進展していることから、現在はAIエージェントを活用してクライアントの課題解決や、AIと協働する新たなプログラミング環境の構築にも力を入れています。

圧倒的な生産性向上を実現する「縁の下の力持ち」
貴社での特に印象的なプロジェクトについてご紹介ください。
大規模なマイグレーション事例として、大手人材サービス企業様のオンプレミスデータ基盤をクラウド化したプロジェクトがあります。社内サーバーからSnowflakeというデータウエアハウス製品への移行を進める中で、私はデータエンジニアとして裏側の基盤整備などを担当しました。このプロジェクトでは、1,000以上のダッシュボードが関わるかつてない規模の構造改革となりましたが、表示速度や操作性が大幅に向上し、社内業務の生産性向上に貢献することができました。
データエンジニアの成果は直接的に目に見えるものではありませんが、DXに対して「じわじわと効いてくる」もので、企業の競争力を確実に下支えしています。例えば、データ入力からレスポンスを得るまでに1時間かかっていた処理が、わずか10秒で完了するようになったとしたら、それだけで業務効率に与えるインパクトは計り知れないほど大きなものになるでしょう。
今後はこの「縁の下の力持ち」としての役割をさらに発展させ、よりクライアント各社のニーズに応じて、使いやすいデータ基盤構築を目指していきたいと考えています。というのも、データ活用は専門家でない方々にとってはいまだに活用のハードルが高いものだからです。
例えば「昨日の売り上げが下がった原因は何?」といった問いに対して即座に答えられるようなAI技術を取り入れるなど、知識の有無にかかわらず、誰にとっても使いやすいデータ環境を実現していきたいと思っています。
得られるキャリアについて

優秀なエンジニアと協働できる刺激的な環境
データエンジニアとして貴社に参画することで、どのようなスキルや経験が得られますか。
データエンジニアには総合格闘技のような側面があり、当社ではネットワークやデータベース、セキュリティ、クラウド、ソフトウエア開発といった多岐にわたる技術領域に触れる機会が豊富にあります。「AWS」や「Microsoft Azure」、「 Google Cloud 」といった主要なクラウドプラットフォームも横断して扱っているため、実務を通じて多様な技術を身につけることができます。一定の経験を積む中で自分の得意分野が見えてくれば、それを軸に専門性を深めていくというキャリア形成も可能です。
当社には「これまでシステム開発の一部分だけを担当してきたが、より幅広い領域に挑戦したい」という志向を持つメンバーが多く在籍しています。当社であれば、自身の技術領域を広げるとともに、キャリアの選択肢も大きく広げ、増やすことができます。
技術を究めたい方にはテックリード寄りの、クライアントワークに注力したい方にはプロジェクトマネージャーを目指す道など、それぞれが目標とする方向性に合わせて柔軟にキャリアを築いていける環境と体制を整えています。経験を積む過程においてキャリアチェンジすることももちろん可能ですので、ご自身の志向に応じたキャリアパスについて相談しながら、一緒に決めていきましょう。
技術・人・働く環境面における貴社ならではの魅力についても教えてください。
まず「技術面」では、常に最新技術を取り入れるだけでなく、データ活用に関する深い知識もクライアントから求められるため、先進的かつ、高度な技術を用いて難易度が高い課題に挑戦するチャンスも豊富にあります。
続いて「人の面」では、当社には各分野のスペシャリストやゼネラリスト、コンサルティング型エンジニアなど、多様なバックグラウンドと経験を持つ人材がそろっており、データ業界で著名なエンジニアも多く在籍しています。そうしたメンバーとともにコードを書き、プロジェクトを推進できる環境は「優秀な仲間と働きたい」と考えるエンジニアにとって大きな魅力となるはずです。
そして「働く環境面」では、ライフイベントやプライベートに対する理解が深く、家庭と仕事の両立を図りやすい環境が整っています。例えば、子育てや介護中の社員が時に家庭の事情を優先しながら柔軟に働いている例も珍しくなく、ライフステージに合わせた働き方ができます。
組織の雰囲気については、多様性を尊重する方針のもと、各プロジェクトマネージャーのスタイルに応じた運営が行われています。また、当社のエンジニアは皆「この技術とデータ活用がどのように社会に役立つか」という観点を意識しながら業務に取り組んでいます。技術とビジネスを結びつける考え方が根付いている点も、当社ならではの文化の一つと言えます。
さらに、定着率の高さも特徴的です。新しい技術や、それに伴って生じる課題に対して向き合うことを「楽しくてしょうがない」と感じて邁進できるエンジニアが多く、そうした好奇心や探究心を満たせる環境が整っていることの表れだと思います。
求める人物像

大切なのは専門性と「データで世の中に貢献したい」という思い
どのような方と一緒に働きたいですか。ともに挑戦したい未来についてもお聞かせください。
もちろんデータ関連の高度な技術を持っている方であれば、当社で働く上での大きな強みになりますが、インフラやセキュリティ、Webアプリケーションなど他領域でのご経験をお持ちの方も、高い専門性や技術への探求心があれば大歓迎です。技術への強い関心と「データを活用して世の中に貢献したい」という純粋な思いをお持ちの方は、当社で大いに活躍していただけるはずです。
データエンジニアは、言ってみれば「縁の下の力持ち」のような存在です。成果が目に見えづらく、地道な作業も多いポジションですが、自らの手がけた仕事によって「世の中がちょっと良くなる」ことに、じんわりとした喜びを感じ、プライドを持てる人に、このキャリアを選択してほしいと思います。
世界が大きな変革期にある今、不安やストレスを感じる人も少なくないと思います。だからこそ当社では、変化を恐れるのではなく、自ら変革をリードしていく力を育むことができるでしょう。日々予想もしない出来事が起こる中でも、「面白そう」「やってみよう」と前を向いて進んでいける。そんな仲間とともに、データ活用の最先端を切り開いていきたい方は、ぜひご応募ください。
出典:ビズリーチ掲載記事(2025年6月5日公開)より転載