magazine

ヒト・コトを知る

キャリアアドバイザーからエンジニアへ。未経験からの挑戦を支えるDATUM STUDIOの心理的安全性と成長環境

Marin.I
Marin.I
データエンジニアリング本部
データエンジニア2部 3G

略歴

医療系キャリアアドバイザーから未経験でエンジニアの世界へ。キャリアチェンジを経て現在はDATUM STUDIOでデータ分析基盤開発におけるBI(Business Intelligence)担当として活躍するMarin.Iさん。キャリアアドバイザー時代は「目標数字」と「顧客への想い」の狭間で葛藤した経験も。そんな彼女がなぜエンジニアの道を選び、DATUM STUDIOという環境に辿り着いたのか。未経験から挑戦する中で感じた職業のギャップや学び、データの仕事における面白さを実感する瞬間、そしてDATUM STUDIOならではの社風について等身大の思いで語っていただきました。

これまでのキャリア

異業種からの挑戦。キャリアアドバイザーからエンジニアへ

DATUM STUDIOに入社されるまでのキャリアについて教えてください。

大学卒業後、新卒で医療関係者向けの人材紹介会社に入社しました。その中で看護師に特化したキャリアアドバイザーとして3年ほど経験を積み、SES企業に転職し、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。

キャリアアドバイザーからエンジニアへという大きなキャリアチェンジですが、どんなきっかけがあったのでしょうか?

転職を考えたのは、私自身が考える「成功」と組織が評価する「成功」の軸が異なると感じたからです。キャリアアドバイザーは営業職でもあり、目標数字を達成することが非常に重要でした。ただ私は目標数字よりも、求職者と採用する企業がマッチし、入社後大いに活躍するためのプロセスを何より大切にしていました。
顧客満足度調査で部内1位をいただけたのは、その信念を貫いた結果だと自負しています。一方で会社としては当然「目標数字」も重要な評価指標です。人事面談で評価軸を再確認したことで、私は目標数字と同じくらい「質」を重視する環境でこそ自分の強みをより発揮できるのではないかと考えるようになりました。

そこからなぜエンジニア職を選ばれたのですか?

キャリアアドバイザーの仕事は、成果がタイミングに大きく左右されてしまう側面があります。その時々で、ペルソナにマッチする求職者の方や求職者の意向に合う求人情報があるかどうか。これらは自分がいくら努力してもコントロールできない、いわば「変数」です。変数に左右されることなく自分の能力・技術力で勝負できるエンジニアの仕事に強く惹かれました。
「いまここでキャリアチャレンジしなければ未経験からエンジニアを目指す道は開けないかもしれない」と思い、エンジニアの道に進む決断をしました。

SQLと出会い、「データ」の道へ

未経験からエンジニアの世界に飛び込み、大変だったことはありますか?

当初想像していたほどの壁は感じませんでした。前職のSES企業では、Javaをはじめ基礎から丁寧に教えていただいたおかげで、安心してエンジニアとしてデビューすることができました。むしろ想像していたよりもずっと働きやすく、良い意味でギャップを感じました。
目標数字を追い続ける仕事とは異なり、SESエンジニアの多くは人月単位で対価が設定されるため、「お客さまにとって最良の提案ができる」という実感を得る場面が多くありました。お客さまの要望を丁寧に伺い、同じ方向に向かってより良いものを作り上げていくプロセスそのものが、大きなやりがいでした。

エンジニアとしてシステム開発を経験された後、データ基盤の領域に進まれた経緯を教えてください。

システム開発に携わっていた頃から、SQLを書くことが大好きでした。物流システムの夜間バッチ処理で、効率を追求しながら1,000行を超えるSQLを作成したことがあり、処理が正常に実行された瞬間の達成感は今でも忘れられないほどです。
ちょうどその時、BI領域を中心に事業を展開していくことになり、私としても「SQLが活かせる!」と前向きに捉えることができました。
その後約3年にわたり、データ分析基盤の構築からBIレポートの作成まで幅広く担当しました。

データ領域で経験を積まれた上で、なぜDATUM STUDIOに転職をされたのでしょうか。

前職ではBIツールに精通したメンバーが社内におらず、技術的な課題に直面した際に相談できる環境が十分ではありませんでした。お客さまの要望に全力で応えたい一方で、自身のナレッジ不足を痛感し、もどかしさを覚える場面がありました。
そうした背景から、社内に相談できるプロフェッショナルがいて、専門性を磨ける環境に身を置きたいと考えるようになりました。

プロジェクト

「データの面白さ」を感じる瞬間

DATUM STUDIOはデータサイエンティストやエンジニアの専門家集団ですが、入社時にプレッシャーは感じませんでしたか?

入社時に大きなプレッシャーはありませんでした。むしろ専門性の高いメンバーが多く在籍する環境に身を置けることに安心感を覚えました。また入社時に「技術力を高めるだけでなく、マネジメントも担える役割を目指してほしい」と期待いただいたのも大きかったです。キャリアアドバイザー時代にお客さまと向き合ってきた経験も活かせると感じ、前向きな気持ちでスタートを切ることができました。

現在はどのような業務を担当されていますか?

クライアント企業における既存のデータ分析基盤とBIレポートをSnowflakeとPower BIを活用して新しい環境へマイグレーションするプロジェクトに参画し、私はBI領域を担当しています。

Marin.Iさんが感じる「データの仕事の面白さ・やりがい」はどんなところにありますか?

BIツールの画面は、お客さまが直接触れることが多いアウトプットです。これまでExcelでマクロを使って時間をかけて作られていたデータが、BIツールによってより綺麗に可視化されたのをご覧になって「こんなに綺麗に見れるんだ」「かっこいい」「使いやすい」といったお声をいただけたときに、一番やりがいを感じます。
また、データ分析が本業ではない方々が、分析に費やす時間を削減し本来の業務に集中できたり、属人的な勘ではなくデータという根拠に基づいて意思決定できるようになったというお話を聞くと、この仕事をしていて良かったと心から思います。

現在参画している「移行プロジェクト」ならではの難しさや面白さはありますか?

難しい点としては従来のツールでは容易にできていた処理が、新しい環境では同じように再現できないケースが稀にあることです。その際はお客さまが「本来実現したかったこと」をあらためて確認し、代替案をご提案しながら最適解を探ります。
一方で面白さを感じるのは、開発途中の段階でお見せしたときに「こんなふうに分析できるようになるんですね」と期待感を持っていただけることです。このご期待をさらに上回るものを開発しようと気持ちが引き締まります。

組織の雰囲気

大学の研究室のような社風のもと、自分の可能性を広げる

DATUM STUDIOの社風や働きやすさについて教えてください。

社内でもよく「大学の研究室のようだ」と言われますが、まさにその通りだなと感じています。フラットでオープンな雰囲気の中で自由闊達に意見が交わされ、失敗を恐れるのではなく挑戦を後押しする文化があります。一方で、やるべきことはしっかりやる、というメリハリもあります。
在籍するエンジニアも明るく前向きな方が多く、個性を尊重し、多様性を柔軟に受け止めてくれる組織だと感じます。
制度面ではフレックスタイム制で、自分に合った働き方を設計しやすい環境です。私も以前、祖母の介護と仕事を両立していた時期があり、柔軟な働き方に助けられました。どんな相談に対しても、真摯に向き合ってくれるので、心理的安全性が非常に高い組織だと感じています。

データ業界未経験のエンジニアにとって、DATUM STUDIOはどのような成長環境だと思われますか?

中途入社者向けの研修プランが用意されており、LinuxやSnowflakeをはじめ、データモデリングなどデータ基盤構築に必要とされる幅広い領域を体系的に学べる環境があります。
またOJTで分からないことがあっても、プロジェクト内に詳しいメンバーがいない場合は、PMを通じてその領域に精通したメンバーを紹介してもらえます。みなさん本当に丁寧なだけでなく、うれしそうに教えてくださるんです(笑)安心して質問できる環境です。

DATUM STUDIOで描く未来

今後、どのようなキャリアを築いていきたいですか?

BIだけでなく、DWH(データウェアハウス)も含めたデータ分析基盤全体をきちんと理解できるエンジニアになりたいです。その上で、BIに特化するというよりは、技術とプロジェクト全体を俯瞰しながらリードできるプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとして、マネジメントを担える存在になりたいと考えています。

最後に、これからデータエンジニアを目指す方へエールをお願いします。

エンジニア経験者であれば、多くの方がSQLに触れたことがあると思います。誤解を恐れずに言えば、SQLに抵抗がなければ、DWHやBIといった領域にも積極的に挑戦できる世界だと思います。
DATUM STUDIOは、クライアントが実現したい真意を突き詰めたうえで“最適な技術”を選定し、実現に向けて伴走するプロジェクトスタイルです。そういった価値観に共感できる方であれば、がむしゃらに働ける環境だと思います。

DATUM STUDIO
IN FUTURE